TOEFLで高得点を取る 各セクション解答のコツ

アメリカを中心とした英語圏の大学や大学院に留学するためにはTOEFLのスコアが必要とされます。
この記事では、「[改訂版]TOEFLテスト 一発で合格スコアをとる勉強法」(著:内宮慶一)をもとに、TOEFLのスコアを上げるためのコツについてお伝えします。

リーディングセクション:1分間に150語読めることが理想

読むスピードの目安としては、1分間に150語程度の速さで読めることが理想です。
これだと700語のパッセージ全体を読み通すのに5分程度かかりますが、残りの15分で1問につき約1分で回答する、というのがETSの考えている標準的解答パターンではないかと思われます。

1分で150語というと、かなりの速度です。
しかも難解な専門用語が多く出てくるTOEFLの文章です。
普段から専門誌などを英語で多読する習慣を付けておかないと、この速度に達するのは難しいでしょう。

イギリスの経済雑誌「The Economist」3月5日号の、「Toe in the water」という記事で試しに時間を測ってみました。
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420語の文章で、2分30秒という結果でした。
分かりにくい節に関しては2回読み直した部分もありましたが、基本的には流し読みでもこれだけの時間が掛かりました。

「The Economist」に関しては、一つの節の文字数は50語~100語という範囲でした。

リスニングセクション:普段から5分以上の英文を聞き続ける

リスニングセクションの問題は、3分程度の長さの会話文が1題と、4~6分程度の長さの講義・討論が2題のセットが2回または3回繰り返されます。
3セットの場合には、うち1セットが採用されないダミーの問題ですが、受験者にはどれがダミーかはわかりません。

会話文に関する設問は5問、講義・討論に関する設問は6問と固定されています。問題文が長いので、相当な集中力が要求されますから、普段から5分以上の英文を聞き続ける訓練が必要になるでしょう。

podcastやYoutubeなどで、長い英語を聴くのに慣れておく必要があります。

聞き流すだけでは理解力向上には限界があります。
さらに理解力を高めるためには、

  1. 聴いた後で、自分の言葉で要約する
  2. 最も重要と思われる箇所を抜き出す
  3. 主張の場合は裏付けとなる根拠を示す
  4. 出来事の場合は細かいエピソードを示す

このような方法が効果的です。

スピーキングセクション:沈黙を作らず話し続ける

問題のタイプは身近な話題について自分の意見を述べるIndependent Taskと、「読む」→「聞く」→「話す」あるいは、「聞く」→「話す」の順で、聞き取った内容を要約して話すIntegrated Taskに分かれます。

実際のスピーキングテストにおいては正確さ(accuracy)よりも流暢さ(fluency)を優先して、定められた時間内(45秒または60秒)めいっぱい話し続けなければなりません。文法を気にするあまり沈黙の部分を作ってしまうよりは、多少間違っていてもできる限り多くのことを伝えようとすることの方が、比較にならないくらいに重要です。

英語の文章を読んで、その内容を要約して話してみる。英語の音声を聴いて、その内容を要約して話してみる。
または、英語のニュースを聴いて自分の意見を述べてみる。

日常的に英語を話す訓練を重ねることで、英語を考える時間を減らして自然と話し続けられるようになります。

ライティングセクション:リスニングに重点を置く

「読む」→「聞く」→「書く」の順で、読んで聞いた内容を要約するIntegrated Taskと、身近な話題について自分の意見をまとめるIndependent Taskに分かれます。
Integrated Taskではまず、230~300語程度のアカデミックな内容のパッセージを3分で読み、次にそのテーマに関する約2分の講義を聞きます。最後に、読んだものと聞いたものを関連付けながら、講義の内容を要約して150~225語で書くという課題です。書く際にはコンピューターの画面の左側にリーディングのパッセージが表示されていますので、繰り返し参照することができます。

リーディングにおいて3つのポイントが提示され、リスニングにおいてそれらに対する反論を述べる、というのが決まった型になっています。
書くにあたってはまずこの3点すべてに必ず言及する必要があります。
ポイントが一つでも抜けていると、その時点で5点満点中の3点以下にまで得点が下がってしまうと思ってください。
もう一つ注意すべきことは、リーディングの内容をいくら上手に要約しても、それだけでは得点につながらない、ということです。リスニングの内容が、リーディングの内容に対する反論になっていますから、「リーディングでは・・・と書いているが、教授は(リスニングでは)・・・という理由でこれを批判している」という形で、リスニングの内容に重点を置いて書かなければいけません。

スピーキングよりも難しいのがライティングと言えます。
スピーキングでは、文章の正確さよりもどれだけ多くの情報量を話せるかに重点が置かれますが、ライティングでは書く人の論理力・文章力が如実に出てしまうためです。

過去問の解答例や、英語での意見の述べ方などを参考に、説得力の高い英語文章の書き方を学ぶ必要があります。