"shoddy work" 「手抜き工事」

LEVERAGE(レバレッジ) – シーズン1 ディスク2 エピソード1
– “The Snow Job”より

この回の主なプロット:

  • レッツィングに家を奪われたスコット一家を助ける
  • スキーリゾートの開発プロジェクトをでっち上げる


Phrase 1: “shoddy work”

「手抜き工事」(3:40)

(Elliot) What scam did he run on the Scotts?
(Hardison) It’s sharp. See, Retzing took the contract.
Now, he did shoddy work, and he stretched out the job.
And after about a year, The Scotts, like any other law-abiding folks, they just said,
“Okay, you know what? We’re not gonna pay this guy.”
But when they did that, Retzing put a contractor lien on the property.
(Elliot) So, once the Scotts ran out of money…
(Hardison) Retzing became creditor,
took ownership of the house when the bank foreclosed.
(Parker) Slimy.

(エリオット)「やつはどうやってスコットを騙したんだ?」
(ハーディソン)「なかなかの手際だよ。レッツィングはリフォームの請負契約を結んで、おざなりな工事をする。それから仕事を引き延ばすんだ。
一年もそんな状態が続けば、スコットのような普通の市民は、
『こんな業者に金なんて払えるか!』
って支払いを拒否するに決まっている。
そしたら、レッツィングは不動産工事の先取特権を登記するんだ。」
(エリオット)「スコットの金が無くなる頃には・・・。」
(ハーディソン)「レッツィングは債権者になっている、というわけだ。
そして銀行がスコットの家の差押えをしたら、所有権はレッツィングに移る。」
(パーカー)「ゲス野郎ね。」

“shoddy work”「手抜きの仕事」という意味です。

後半で出てくる”lien”は「先取特権」の事で、「不動産工事の先取特権」は日本の法律にも存在しています。
リフォーム工事を請け負った業者が、工事費の支払いを受けられるよう、不動産に抵当権に似たような担保を設定する事です。
先取特権が抵当権と異なる点は、その名の通り、抵当権よりも「先取」して支払を受けられる点です。

業者のサービスに不満があれば、支払いを拒否したくなるのは当然です。
ですが、契約の解消なり権利の確認を怠れば、逆に自分の首を締める結果になるかもしれません。

Phrase 2: “I live for it.”

「死ぬほど好き」(7:25)

(Randy) I think you left this behind.
(Sophy) Oh, my god. My life is in this book.
Danke schon.
(Randy) My pleasure.
And can I just say? Huge fan.
(Sophy) Really?
(Randy) Absolutely. Luge — I live for it.
The speed, the ice, all that latex, the, uh, helmet.

(ランディ)「忘れ物ですよ。」
(ソフィー)「あら。これは私の命みたいなものなの。
どうもありがとう。」
(ランディ)「どういたしまして。
一言付け加えても?あなたの大ファンなんです。」
(ソフィー)「ホント?」
(ランディ)「もちろん、リュージュは、私の大好きなスポーツなんです
スピード、氷、コスチューム、それに、えーと、ヘルメットも。」

“I live for it.”「死ぬほど好き」「それ無しでは生きていけない」という意味です。

リュージュの事なんて何も知らないだろうに、ランディのナンパ精神は見上げたものです。

Phrase 3: “Signal is dirty.”

「電波が悪い」(13:55)

(Hardison) It’s weird. Parker.
(Parker) Signal’s dirty here, too.
(Nate) Are they jamming the signal?
(Hardison) No, the VHF output frequency is clean.

(ハーディソン)「おかしいな。パーカー?」
(パーカー)「こっちも電波状態が悪いわ。」
(ネイト)「妨害電波でも出ているのか?」
(ハーディソン)「いや。VHF帯域に異常は無い。」

“Signal is dirty.”「電波が悪い」という意味です。

参考

先取特権とは?一般・特別(動産・不動産)の先取特権|まほろば

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