“fly through the ranks” 「スピード出世する」

CHUCK – シーズン3ディスク1エピソード1 – “Chuck Versus the Pink Slip”より

この回の主なプロット:

  • リングの殺し屋ハビエルと戦う
  • チャックがサラとの仲直りを試みる

Phrase 1: “It’s pierogi time.”

「ピエロギ(東欧の家庭料理)の時間だ。」(1分49秒)

(Chuck) Give me the case, or else.
(Yuri) Or else what? Or else I could do this?
(Chuck) No. I was thinking something more like this.
Cool, cool, everybody be cool.
Everybody just chill out.
Very, very good.
On the ground, now. Nice and easy.
Yuri. Hand me that case.
After that, it’s pierogi time.

(チャック)「ケースを渡せ。さもないと・・・。」
(ユーリ)「さもないと何だ?さもないと俺がお前を撃っていいのか?」
(チャック)「いいや。もっと違う何かを考えていた。
(チャック、机を蹴り上げて銃を奪う。)
落ち着け、落ち着け、全員冷静に!
みんなリラックスしろよ。
地面に手をつくんだ、今すぐだ。ゆっくりだぞ。
ユーリ、ケースを渡すんだ。
それが終わったら、ピエロギの時間だ。

“pierogi”(ピエロギ)は、スラブ地方(チェコ・ポーランド)の家庭料理で、ひき肉やチーズ・ジャガイモなどを小麦粉の皮でくるんで焼いたり蒸したりものです。
Pierogi_frying
見た目は餃子っぽいですね。

それにしても、番組が変わってしまったのか!?というくらいシリアスな、スパイ版チャックのシーンです。
この後の「チーズボール中毒」になったダメチャックとの落差が激しいです。

ちなみに、この回の題名である”pink slip”(ピンク色の紙)は、解雇通知書のことです。
pink-slips-pink-single

Phrase 2:”vertigo”

「めまい」(3分31秒)

(Chuck) General, I don’t think it’s good idea. I’m not flashing.
(Beckman) Do it, Chuck. Flash.
(Chuck) Well, if you stress me, it’s never gonna work.
(Beckman) Chuck. Flash!
(Chuck) Okay. Flash. One, two, three, flash.
I don’t think my vertigo is helping here.

(チャック)「将軍、それはいい考えではないと思いますよ。フラッシュしないんです。」
(ベックマン)「やるのよ、チャック。フラッシュしなさい。」
(チャック)「ちょっと、プレッシャーを掛けないでください、余計フラッシュしませんよ。」
(ベックマン)「チャック、フラッシュするのよ!」
(チャック)「よし、フラッシュするぞ!イチ、ニの、サン、フラッシュだ!
ダメです、たぶんめまいのせいだと思います。」

“vertigo”「めまい」です。
高いところに上って下を見下ろした時クラクラ来る感覚です。

フラッシュをコントロールできないチャックは、この後、ベックマンからクビを言い渡されてしまいます。

Phrase 3: “fly through the ranks”

「すごい勢いで出世する」(9分23秒)

(Chuck) Morgan? Is that you?
(Morgan) I’m back for a few days. Hawaii’s great.
And Benihana, forget about it.
Flying through the ranks.
That’s it, man. I’m gonna be master chef in no time.

(チャック)「モーガン?お前か?」
(モーガン)「数日だけ戻ったんだ。ハワイは最高だぞ。
ベニハナ(日本食レストラン)の事は問題ない。
出世街道まっしぐらだ。
すぐに料理長になるぞ。」

“fly through the ranks”は、「すごい勢いで出世する」という意味です。
“ranks”は仕事上のランクの事なので、そのランクを飛ばして駆け上がっていく=どんどん偉くなる、という風に理解できます。

もちろん、そんな簡単に料理長になんてなれるわけもなく・・・。

Phrase 4: “vagrant Serpico”

「浮浪者のセルピコ」(11分54秒)

(Emmett) That is the putrid stench of failure.
That’s why you can’t leave the Buy More.
You become feral. Wretched. You’re just another loser.
My God, you’re pathetic.
Sneaking back into the Buy More like some vagrant Serpico.

(エメット)「なんて気分の悪い、失敗という名の悪臭だ。
お前がバイモアから離れられないのも当然だな。
まるで野良犬だ。きたならしい。ただの負け犬だな。
まったく、惨めなやつめ。
ホームレスのセルピコみたいに、こそこそとバイモアに戻ってきやがって。」

“vagrant Serpico”は、「浮浪者のセルピコ」と訳せますが、
“Serpico”を理解しておく必要があります。

“Serpico”は、1973年のアメリカの映画です。
アル・パチーノ主演で、NY市警の汚職に立ち向かった警官、Frank Serpicoの実話をモデルにしています。

Serpicoは、ひげを伸ばしていて風貌がヒッピーみたいでした。
frank-serpico-nc
その見た目が今のチャックに似ていたので、”vagrant”(浮浪者の)と形容詞をつけたのでしょう。

“Serpico”自体に「ホームレス」「浮浪者」という意味はありません。
“Serpico”単独では、「不正を密告する人」、「警察官」という意味合いで使われることが多いです。