"push one's button" 「苛立たせる」

chuck_s4d5e2_0
CHUCK – シーズン4 ディスク5 エピソード2
– “Chuck Versus Leftover”より

(出展:Warner Bros.Entertainment Inc.)

この回の主なプロット:

  • ヴォルコフがメアリーを救出しにバイモアに来る
  • ヴォルコフがチャック達とディナーする

Phrase 1: “push one’s button”

「苛立たせる」(6分10秒)
chuck_s4d5e2_1

(Sarah) What happened to putting the past behind you?
(Chuck) She just pushes my buttons, you know?
I mean you wanna be able to trust your mom, not worry she’ll shoot you in the face.

(サラ)「過去は水に流す、って言ってたじゃない?」
(チャック)「だって、母さんが俺を苛立たせるから。
ふつう、母親を信じられるようになりたいだろ、面と向かって母親から撃たれる事を心配するよりは。」

“push one’s button”は、「(誰かを)イライラさせる」という意味です。

Phrase 2: “Voila.”

「見て」「ほら」(9分00秒)
chuck_s4d5e2_2

(Devon) Did you figure anything out?
(Ellie) Well, more or less.
My dad left a sort of memory problem,
He was using the brain to store data.
He was approaching it from an engineer’s perspective.
Human memory works differently.
So a few adjustments and 36 hours of MRIs later, Voila.

(デヴォン)「何か分かった?」
(エリー)「少しはね。
父さんは記憶に関する謎のようなものを残してくれたの。
彼は人間の脳をデータ記憶装置として使おうとしていたみたい。
工学的な視点から取り組んでいたようね。
でも人間の記憶は機械とは違うわ。
それで、いくつか修正を加えて、36時間のMRIを実施してみたの。見て。

“Voila.”は、「見て」「ほら」という意味のフランス語です。

この回の”Leftover”というタイトルは、チャックとエリーの父親、スティーブン(オライオン)の残したプログラム、という意味も含んでいるようです。

Phrase 3: “Better dead than red.”

「共産主義に死を。」(14分40秒)
chuck_s4d5e2_3

(Casey) Volkoff, exit the Buy More now.
(Volkoff) K.K., go.
(Voice) Weapons system online.
(Casey) Better dead than red.

(ケイシー)「ヴォルコフ、ただちにバイ・モアから出ていけ。」
(ヴォルコフ)「KK、やれ」
(音声)「攻撃システム、オンライン」
(ケイシー)「共産主義に死を。

“Better dead than red.”は、「共産主義に死を。」という意味の、米ソ冷戦時のスローガンです。

直訳すると
「共産主義になるくらいだったら、死んだ方がマシだ」
ですが、ケイシーの軍国主義を表すには弱いと思うので、
「共産主義に死を。」
に変えました。

語順が逆だと、”Better red than dead.”(死ぬくらいだったら共産主義の方がマシだ)となり、人命尊重派にはこちらの方が人気があったようです。
(出展:Wikipedia – Better red than dead)