"I wouldn't even sweat it." 「焦る必要はない」

glee – シーズン1 ディスク1 エピソード1 –
“Pilot”より

「glee」は、高校のコーラス部を舞台にしたコメディです。
差別やいじめなどを遠慮なく描いています。

Phrase 1: “get rid of”

「撤去する」「追い払う」(2分30秒)

Will:Where is the coffee pot?
Ken:Figgins got rid of it. Budget cut.

(ウィル)「コーヒーポットはどこだ?」
(ケン)「校長が撤去したよ。経費節減だよ。」

“get rid of”は、物に対しても人に対しても使えます。
物に対して使う場合は、「撤去する」「取り除く」、
人に対して使う場合は、「追い払う」「追い出す」、のように訳します。

Phrase 2: “I wouldn’t even sweat it.”

「(自分の経験に基づいて)焦らなくていいよ」(3分51秒)

Will:There’s someone out there for everyone.
I wouldn’t even sweat it.

「相手は必ずいるよ。俺もそうだったから安心しなよ。

“Don’t sweat it.”は、「安心して」「焦らないで」という意味です。
直訳すると、「汗をかかなくてもいいよ」なので、なんとなく合点がいきます。

Emmaが、消防士に電話番号を渡したのに連絡くれなかった、と話しているのを聴いて、Willが励ましているシーンです。
Willは既婚者ですので、”There’s someone out there for everyone.”「相手は必ずいるよ」の生きる証明というわけです。

このシーンは、
・Kenの片想いを迷惑に思っているEmmaが、配管の破裂や消防士の話をでっち上げる
・Emmaは、片想いしているWillの反応を見たくて、消防士に連絡先を渡した、と伝える
・Willは全くEmmaの気持ちに気付かず、話を鵜呑みにして慰める
という、3つの思惑が全く通じずにすれ違っており、登場人物に深みを与えています。
「Emmaにとっての”someone”はWill、お前自身なのに!」と視聴者が感情移入できるシーンです。

Phrase 3: “make a fool out of oneself”

「笑いものになる」(10分36秒)

Rachel:I’m not gonna make a fool out of myself.

笑いものになりたくないの

“make a fool out of oneself”は、「笑いものになる」「恥をかく」などの意味です。

Rachelは、学校で誰からも相手にされない現状を変えたいと思っています。
しかし、車いすのArtieや、ゲイのKurt、アジア系で吃音のTina、黒人で肥満体型のMercedesと一緒では、今以上に周囲からバカにされるだけだと考えています。