海外就職にも色々な働き方がある。それぞれの難易度について

  • 年功序列
  • 「みんな同じ」を求めるプレッシャー
  • がんじがらめの規則
  • 公私混同
  • ブラック企業

日本のこうした企業文化になじめずに苦労している人にとっては、「海外就職」が向いているかもしれません。

この記事では、「海外就職」を実現するための方法を5種類に分けて、それぞれの特徴や難易度を解説します。

難易度★:ワーキングホリデー

ワーキングホリデーとは海外旅行とは違い長期滞在の許されるビザです。18歳から30歳の日本国民なら 日本とワーキングホリデー協定を結んだ外国に1~2年の滞在許可が下り、その間に就学、旅行、就労と生活することが許されているとても貴重な制度といえます。

※出展:日本ワーキングホリデー協会

日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国は以下の11か国です。

  1. オーストラリア
  2. ニュージーランド
  3. カナダ
  4. 韓国
  5. フランス
  6. ドイツ
  7. イギリス
  8. アイルランド
  9. デンマーク
  10. 台湾
  11. 香港

イギリスのワーキングホリデーは特に人気で、毎年1000人の枠に2万人が応募すると言われています。
仕事をバリバリおこなうためのビザではなく、環境に浸ることで語学力を伸ばしたり、現地の生活・文化に慣れ親しむことを目的としています。

難易度★★:日本企業の現地法人

日本企業の現地法人には、英語力をそれほど重視しない求人も多数存在しています。
参考:海外就職に英語力は必要?日本企業の海外現地法人の求人の募集条件

日本企業の物価水準ではなく、現地の物価水準が基準となるため、給与水準はどうしても低くなりがちです。
海外就職の最初のステップとして利用する方が多いです。

難易度★★★:外資系企業

外資系企業の現地法人の求人に応募して働くという方法です。

滞在国の内資系企業も「外資系」として扱います。
例えば、マレーシアで海外就職する場合は、マレーシア企業も外資系企業です。ベトナムで海外就職するなら、ベトナム企業も外資系企業です。

求人情報も英語で探さなければいけませんし、同僚に日本人がいる可能性も低いです。
海外就職の中では難易度の高い部類に入ります。

難易度★★★★:現地で起業

海外現地で自分で会社を立ち上げる方法です。

ビジネス経験が豊富な方であれば比較的スムーズに立ち上げられるかもしれませんが、いかんせん日本とは勝手が違う海外での起業です。
役所で規制を調べるところから始めなればいけませんし、店舗や事務所を借りるにも現地の言葉が分からないとトラブルやリスクにつながる可能性が高いです。
現地に信頼できるビジネスパートナーがいて、資金的な余裕があり、日本でのビジネス立ち上げ経験も豊富な方には向いている方法です。

難易度★★★★★:日本企業の駐在員

最も難易度が高いのは、「現地駐在員」です。

「現地駐在員」は社内でも憧れのポストであることがほとんどです。
英語力うんぬん以前に、日本企業の中で出世競争を勝ち抜く必要があります。

「海外就職」を目指している人にとっては、日本企業の中での社内政治やゴマスリ合戦や出世競争は、嫌悪の対象でしかないでしょう。

純粋な難易度で言えば「現地で起業」の方が高いかもしれません。
しかし、「海外就職」を目指している人のメンタル面から考えれば最も苦手なことは「社内政治」と思われるため、「日本企業の駐在員」を最難関としました。

まとめ

以上、「海外就職」を実現するための方法を5種類に分けて、それぞれの特徴や難易度を解説しました。

  1. ワーキングホリデー
  2. 日本企業の現地法人
  3. 外資系企業

という順番にキャリアアップしていくのが、自然な流れと考えられます。
もちろん、可能であれば「日本企業の現地法人」からスタートしてもかまいませんし、「外資系企業」での実績をもとに日本企業に転職して「日本企業の駐在員」を勝ち取る方法もあるでしょう。
最終的に組織の中で働くことを窮屈だと思い、「現地で起業」を選ぶ人もいることでしょう。