英会話を勉強するにはお金が掛かる
という常識は過去のものです。
完全無料とは言いませんが、月数千円~1万円の出費に抑えることは十分に可能です。
良い時代になったものです。
1) オンライン英会話
特徴
フィリピンなど物価の安い国の英会話スクールとSkypeを介してレッスンを行う事で、1レッスン当たり(30分)数百円という価格で受講することができます。
新しく覚えた表現を試してみたり、定期的に英語をしゃべる場として活用するとよいでしょう。
メリット
何といっても価格の安さです。
ただ、途上国の物価も徐々に上がっていますので、2、3年後も同じ価格で受けられるかは不明です。
研修をきちんとしているスクールも多く、講師のレベルもある程度均等だと思います。
デメリット
英語圏ネイティブのような発音を目指す人には向いていません。
また、継続的に一人の講師がフォローアップしてくれるような仕組みのあるスクールはほとんどありません。
難解な話題を議論できるレベルに達することができるどうかは疑問です。
2) 英会話喫茶
特徴
ビルの一室を開放していて、いくつかのテーブルに講師役の人が座っています。
各テーブルは「初心者向け」「中級者向け」「上級者向け」にレベルが分かれていて、参加者は自由に好きなテーブルに好きな時間だけいて会話をする、という仕組みです。
メリット
1時間1000円程度のところがほとんどですので、安い部類に入るでしょう。
講師と顔を合わせて話せますし、他の日本人の参加者もいるので、オンライン英会話よりは初心者にも安心だと思います。
デメリット
グループレッスンのようになってしまい、自分が話す時間が少なくなってしまう傾向があります。
また、講師の方はレッスンという意識が薄い人が多い(ただのおしゃべり?と思っている)ため、グダグダなまま時間が過ぎたりします。
参加者が仕切ったり、話題を提供したりしないと、実りはあまりありません。
体験レポートはこちらです。
3) 教師と個人契約
特徴
senseisagasu.comなどの個人講師マッチングサイトや、講師本人が開設しているサイトから問い合わせて受講します。
レッスンの形式は、生徒と講師双方にとって都合の良い場所(勤務先に近い喫茶店など)で一対一でおこなったり、Skypeでおこなったりします。
メリット
無料や割引価格での「トライアルレッスン」があるので、講師の方との相性を確認することが可能です。
一人の講師が継続的に教えてくれるので、徐々に難しい内容にレベルアップしていくことができます。
デメリット
喫茶店等でのレッスンだと1回1時間2000円を下回るような方はあまり見かけません。
あまり安すぎると、逆にクオリティが心配です。
また英会話学校とは違って、講師の方にレッスン内容を任せっぱなしにするのではなく、自分でも学びたい内容を提案しないと実りのあるレッスンにはなりません。
そして喫茶店だと周りに人がいるので、自分の英語を他人に聞かれると思うと何もしゃべれなくなるような人には向いていません。
4) language exchange
特徴
日本語を学びたい人と、英語を学びたい人をマッチングさせるサイトがあります。
メールでの文通が中心となりますが、相手と都合が合えばSkypeも可能です。
メリット
無料で学べる、というのが最大のメリットです。
デメリット
こちらからアウトプットしないと何も得られませんので、受け身の人には向いていません。
また、無料なので長続きしにくい、という点もデメリットでしょう。
5) 英会話サークル
特徴
英語を学びたい有志が集まって、週一回や月一回などで英語を話す機会を設けています。
メリット
公共の会議室などを利用している団体が多いので、会議室の料金(500円くらい)だけで利用できます。
デメリット
日本人同士で英語を話すと、どうしても白けてしまいますし、「あれ、何っていうんだっけ?」と言っても誰も答えが分からなかったりするので、あまり効率の良い勉強法ではありません。
英語を一方的に話すための練習の場と割り切るのが良いでしょう。
体験レポートはこちらです。
6) ネイティブの友人をつくる
特徴
帰国子女の知人がいればその人から紹介してもらったり、国際交流パーティーに出向いたりするとよいでしょう。
メリット
上で見てきた学習法と比較しても、最も自然な英語に触れることができます。
もちろんお金もかかりません。
デメリット
「英会話練習中なのに、ハードル高すぎ!」と思われるかもしれません。
何を話していいか分からなかったり、相手の言っていることを聞き取れなくて嫌われてしまわないか?、という心配もあるでしょう。
体験レポートはこちらです。
7) DVD・youtube
特徴
英語圏のTVドラマや映画で学習する方法です。
メリット
英語字幕も表示できたり、巻き戻し・一時停止も自由なので、生きた英語を学ぶには「ネイティブの友人をつくる」に次いで最適な学習法と言えるでしょう。
デメリット
インプット(見る・聴く)のみの学習法なので、当然この方法だけではしゃべれるようになりません。
学んだことをアウトプット(話す)する学習法も組み合わせる必要があります。
学習法は、どれか一つに絞るのではなく、複数の手段を組み合わせるのが望ましいでしょう。
その方がそれぞれのデメリットを打ち消し合って、いいとこどりができます。
ただ、「お金を掛けない」というのは、諸刃の剣でもあります。
非常に安かったり、お金が掛かっていなかったりすると、
「今日は面倒だからやめた」
「飽きたからもうやめた」
など、継続するモチベーションを維持することが難しいのも事実です。
なので、「完全無料」にこだわらず、自分にとって負担の低い額で続けることが長続きの秘訣です。