2014年のノーベル賞受賞者がマララ・ユスフザイさんとカイラシュ・サティアルティの二人に決定しました。
マララさんについては、2013年の国連でのスピーチ(書き起こし、youtube)や、「わたしはマララ: タリバンに撃たれた少女」
という本が出版されている事もあり、日本でも知名度が高い方だと思います。
一方、カイラシュ・サティアルティさんについては、私は初めて聞きました。
いい機会ですので調べてみたところ、知らない単語やフレーズにもいくつか出会いました。
参考までに、以下に記します。
Phrase 1: “bonded labor”
「借金返済のための仕事」
As his colleagues in Delhi celebrated today, his son Bhuvan, who also works in the BBA charity, told the Telegraph the prize was a recognition of his father’s role in saving more than 83,000 children from bonded labour.
カイラシュさんの、デリーにある協会の同僚であり息子でもあるブーバンさんは、テレグラフ紙のインタビューに以下のように答えた。
ノーベル賞の受賞は、借金返済のための仕事から8万3千人以上の子供たちを助けた、父親の役割が認められた証拠だろう、と。
(出展:The Telegraph- Nobel Peace Prize: Who is Kailash Satyarthi?)
“bonded labor”は、「借金返済のための仕事」という意味です。
「借金のカタに娘を売る」
というような話が昔の日本でもありましたが、途上国では現在でも日常的に行われているんですね。
ちなみに、
「BBA」
という単語が出ていますが、もちろん
「バ〇ア」
の事ではありません。
“Bachpan Bachao Andolan”という、カイラシュさんの立ち上げた団体の名前の略で、ヒンドゥー語で
「子どもたちを救う活動」(Save Childhood Movement)
という意味だそうです。
Phrase 2: “brick kiln”
「レンガ工場」
The first ever rescue of 15 year old girl Sabo and 34 bonded labourers from brick kiln
最初の救出は、15歳の女の子「サボ」と、レンガ工場からの34人の借金返済労働の子供たち。
(出展:Bachpan Bachao Andolan – Milestones)
・1948年の法定最低賃金より安い金額で働いている。
・雇用主が、脱走しようとした労働者の手を切り落とした。
・多くの女性や子供たちが、一日に12時間~18時間働いている。
という記事もあります。
(出展:BBC)
child trafficking
「子どもの人身売買」
Today the non-profit organization he founded is leading the movement to eliminate child trafficking and child labor in India.
こんにち、彼の設立したNPOは、子どもの人身売買と児童労働を根絶する運動の最前線に立っている。
(出展:WSJ – Q&A: Kailash Satyarthi Winner of Nobel Peace Prize 2014)
“child trafficking”は、「子どもの人身売買」の事です。