この記事では、外資系企業で働いた経験のある方の書籍やブログを参考に、外資系で働くことの実態をお伝えします。
日本の会社と同様に社内ネットワークや政治も必要
インテルやデルでの勤務経験を持つ祖父江基史氏。著書「若者よ、外資系はいいぞ」の中で、外資系の特徴を以下のように語っています。
良い成果だけでは十分でない。昇格、異動などは、日系企業以上に、社内ネットワークがものを言う。
自分の社内マーケティング、すなわち自分のやりたいこと、成し遂げたことを社内の要人に見せることを怠ってはいけない。
勉強や人間関係作りなど、将来のための投資をしなくてはならない。
要職に就けば、社内政治にも無関係でいられず、辟易することも多い。
英語力はあくまでもスタートラインに立つための最低条件でしかなく、日本の会社と同様に社内ネットワークや政治も必要だということを強調しています。
常に自分の能力を伸ばす必要がある
「外資系はつらいよ」の著者のずんずんさん。ブログ上で外資系で働く読者の悩み相談にも対応しています。
相談者の一人がこんなことを書いていました。
上司がトラウマになってしまいました。
「経験者なのにこんなことも出来ないのか?
未経験の方が上手くできてるのに、君はなんで出来ないのか?
会社辞める気ある?」
と半年間言われてきました。
(中略)
会社にいる限り、上司は選べないのは理解しているのですが、どうやって、トラウマを克服したらよいか教えてください。
どこの会社もそうですが、絶対評価とみせかけて、相対評価のため、直属の上司に気に入られるかでお給料も評価も変わります。
※出展:人生お悩み相談:上司がトラウマになってしまいました|ずんずんのずんずん行こう!改!
さすがはドライな外資系。
能力が足りないと思った従業員に対してはとことん厳しいです。
ずんずんさんも思いっきりドライな回答で、相談者さんに厳しい現実を突きつけています。
発言だけ見てみると、この上司のアウトプットの方法は非常に悪いですが、
言っていることは事実で
ただひたすら、あなたが上司の要求レベルを満たしていないことを伝え続けています。
彼の口が悪いのは、
そのほうが、あなたにとって一番効果的(※一番精神的にダメージを受ける)と彼自身が感じたからでしょう。
上司は何故そんなことをするのでしょうか。
答えは簡単です。あなたが生意気で、無能なくせに上司の言うことを聞かないからです。
外資系で働き続けたいのであれば、上司の要求を満たせるよう常に自分の能力を伸ばし、上司や周囲に自分の実力を認めさせるために「社内マーケティング」を徹底しておこなう必要があります。
肉体的・精神的タフネスが求められる
「絶対話せる!英会話」というサイトからの引用です。
サイトの運営者さんは、外資系企業で働いていた時に体調を崩してしまった様子を次のように書いています。
やってもやっても仕事は全然減りませんでした。
(中略)
三食すべてが外食となりました。
家にたどり着くのは深夜になり、
しかし翌朝はまた会社に行くために、早起きしなければならない。
そういう日々が続きました。
(中略)
そして働き始めて9ヶ月ほど経ったころ、
体に最初の異変が起こり始めました。
最初の症状は、不眠でした。
(中略)
時々気を失うようになりました。
(中略)
会社でPC画面を見ていても、机で気絶するように。
またあごも時々動かなくなり、言葉が言葉にならず、
狼の声のような音が口からもれるだけのこともありました。
段々と普通に日常生活を送るのが難しくなり、
最終的には仕事を辞めざるを得ませんでした。
そして、その後1年間、私は何もできませんでした。
※出展:まさかの暗闇 & Resurrection|絶対話せる!英会話
この運営者さんが体調を崩してしまった理由は、「外資系だから」とは言い切れないところはあります。
日本の企業でも、ブラックな会社でハードワークをした結果、心身共に体調を崩してしまう方も大勢います。
それでも、「外資系企業はハードワーク」という一つの事例と言えるかもしれません。
まとめ:外資系が向いているのは、タフでコミュニケーション能力が高く自立している人
外資系で働くのが向いている人というのは、
- 英語力の基礎がある
- 心身共にタフ
- ストレスに強い
- スキルアップや自己投資に余念がない
- 仕事で結果を出せる(=上司に認めてもらえる)
- 上司以外の、社内の同僚との人間関係構築も上手
- キャリアパスや人生の目的を自分で考えることができる
このような特徴がある人と言えます。