海外就職の成功確率を少しでも上げるためには、どうしたら良いでしょうか?
各国の就職活動について詳しく知ることができれば、就職に成功する確率は高まります。
ノルウェー:会社が最低限求める能力
次に引用する文章は、ノルウェー・オスロ大学の学生向け就職活動セミナーで語られた内容です。
●学生の間に、あなたたちはどのようなスキルを身につけたと思うか?
学生たちから挙がった点
↓
・読解力、学ぶ力
・アカデミックな文章を書く力、理解力
・歴史に関する知識
・効率的に働く
・締切りを守る
・計画性
↓
これらはすべて、求人票に書かれている、会社が学生に最低限求める能力
これら「学生の間に身につけられる能力」=「会社が学生に最低限求める能力」は、日本でもほぼ同じです。
海外就職に限らずどんな仕事でも、
- 読解力
- 理解力
- 学ぶ力
- 効率的に働く
- 締切りを守る
- 計画性
このような能力・要素は必須です。
現地の大学を卒業せずに海外就職するためには、少なくとも学生レベルの基礎能力は身に付いていることを、面接でアピールする必要があります。
スウェーデン:コネクションが全て
スウェーデンで仕事を探す方法は以下の4種類に分類されます。
スウェーデンの一般的な仕事の探し方はこんな感じです。
1.周りの人に聞いて仕事を探す。(いわゆるコネですね。)
2.ハローワークを通じて仕事を探す。
3.新聞やネットなどで仕事を探す。
4.実習やインターンをした職場で仕事を探す。
1番と4番は、少し似ているんですよね。実習やインターンをすることによって、知り合いを増やし、そのコネを通じて仕事を探すのですから。この方法がもっとも多く、効率よくスウェーデンで仕事が見つかる方法です。
※出展:スウェーデンの就職活動事情
就職活動に推薦状が必要になるという事情もあり、スウェーデンではコネクションを通じて職探しをすることが多いです。
正規職員が長期休暇の間の代理要員として採用してもらい、徐々にステップアップしていくケースも見受けられます。
デンマーク:永遠に続く就職活動
元在日デンマーク大使館の職員の方は、デンマークでの就職活動を次のように述べています。
デンマークでは多くの人は転職をしながら出世して行きます。
終身雇用という考え方は存在しません。
稀に一生同じ企業に勤めた人を見かけますが、これは例外です。
ですから出世出来る別の就職先を探しながら仕事をしている人も少なくありません。
そのためには常に最新の技術やソフトを勉強し新しい知識を身に付けながら他人と差を付けて行きます。
就職活動は転職する時にだけするものではないのです。
※出展:mx2
転職市場・中途採用が一般的になってきている日本の状況に近いものがあります。
新しい仕事のスキルを次々と身につけていき、転職先の会社に高く買ってもらう必要がある点は、デンマークにおいても日本と変わりません。
まとめ
「海外就職したい!」という人は、以下の2種類に大きく分けられます。
- 何が何でも海外就職がしたい
- 自分の仕事経験をいかして海外就職がしたい
上記の2種類によって、海外就職の戦略は変わってきます。
1の「何が何でも」であれば、レストランなどの下積み系の仕事であれば比較的見付けやすいです。
しかし2の「自分の仕事経験をいかして」の場合、現地語の語学力が必須となります。
さらにコネクションを作らないと、職探しのスタートラインに立つことすら難しいと言えます。
コネクションを作る方法は、現地の大学を卒業したり、人材紹介会社・エージェントを利用するなど、さまざまなものが考えられます。