海外就職活動にあたって、英語力が占める割合はそれほど高くありません。
最低限の基礎英語力(TOEIC600点程度)をクリアできたなら、あとは行動あるのみです。
「国と職種による」
フィリピンで留学事業を立ち上げた経験を持ち、現在はライター・編集者として働いている西山氏。「海外で働くのに英語は必要か?」という質問には、次のように答えているそうです。
「海外ならどこでもいい、海外で働く経験ができるなら仕事は何でも良いし、給料などの条件も何でも良い」という方であれば今すぐに海外で就職先・もしくはインターンシップ先を見つけることが可能だと思っています。
一方、少しでもこだわりやなりたいイメージを持っている方の場合は「国と職種(求められるスキル)による」と思います。
※出展:週刊ABROADERS
全ての海外就職に英語が必須とは限りません。仕事を選ばなければ仕事はいくらでもある、ということです。まるで日本国内の転職市場のようです。
仕事を選ばない人など(ほとんど)存在しないように、海外就職でも希望の職種に就きたいと考える人が大半です。
海外就職を考えているなら、まずは国と職種をはっきりさせることから始める必要があります。
できない理由はいうな できる方法を考えろ
「サムライカレー」というカレー店をカンボジアで経営しているもりぞお氏。
海外就職は特別な人にしかできないものではない、と言う一方で、向き不向きはある、とも語っています。
サムライカレーではシンプルにそういうことを経験できるので、やらされ仕事ではないし、仕事は楽しいと気づく。参加者には「できない理由はいうな。できる方法を考えろ。」と伝えていまして、日本の若い人に仕事って楽しいと経験してほしいと思っています。
海外就職で最も必要な能力は「できないと言うのではなく、できる方法を考える力」です。
適応力や問題解決能力といった力が重要になってきます。
海外では身近に助けてくれる人はいません。
問題が起きた場合は、自分で解決するか、見知らぬ人に手伝ってもらって解決するしかありません。
動きながら考える
海外就職に一番必要なのは行動力。頭の中でいろいろ考えて動かないより、”動きながら考える”ぐらいでちょうどいいほど。募集広告に応募したり、人材会社に登録するのが一般的ですが、待ちの姿勢よりも、直接売り込むのが最も有効というのが、採用側や海外就職関係者の意見。
※出展:海外移住情報
海外移住に関する情報を幅広く提供しているフリーライター・安田さんによれば、海外就職に必要なことは、英語力や仕事のスキルうんぬんよりもまずは「行動力」とのことです。たしかにその通りです。
採用側としても、消極的な候補者よりも積極的な人材を採用したいと思うものです。
積極的な人であれば、入社後も精力的に働いてくれることが期待できるからです。
まとめ
海外就職においては「行動力」や「問題解決能力」など、英語力以外の要素が重要な割合を占めます。
待遇の良い理想的な職場で働くためには語学力や業務スキルが重要になってきますが、そもそも理想的な職場に就職できる人はほんの一握りです。
倍率の高い競争に明け暮れるよりも、今できることから始めた方が、建設的な海外就職活動であることは間違いありません。