IELTSの運営元British Councilのホームページ上では、無料トレーニングを受けることができます。
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上記トレーニング教材に、リーディングの得点を上げるための方法について解説した動画がありました。内容の一部を紹介します。
Skim the text and questions
(文章や質問をすくい取る)
長文を読む場合、情報を見極めるスキルが重要です。この手法はskimming, scanningと呼ばれています。
一文一文、一語一語じっくりと読んでいては、制限時間内に回答することは不可能です。
これは単なる試験のテクニックではなく、留学や仕事においても重要な技術です。
仕事では、限られた時間の中で成果を出さなければいけません。
書類や書籍を読んでいるだけでは、成果を生み出すことはできません。読んだ内容を仕事に結びつけてアウトプットする必要があります。
かといってインプットを怠ってしまえば、守らなければいけないルールや仕事に有益な情報を見逃してしまう可能性があります。
留学においても、限られた期間内に文献に目を通し、論文を作成し、講義に備えなければいけません。
How to skim(スキミングの方法)
2ページ以上にわたる問題文の場合、以下のようにスキミングを実施します。
まず、最初の段落を読みます。何についての文章なのか概要を理解します。
次に、二番目以降の段落の、最初の一文ずつを読んでいきます。
各段落の最初の一文は主題を表していることが多いです。
この作業で文章全体を大まかに把握します。
最後に、文末の一文を読みます。
多くの場合、文末の一文が文章全体の結論を表しています。
How to answer(答えを見つける方法)
問題文の概要を理解したら、質問文に目を通します。
質問文の中にキーワードを見付けたら、問題文に再度目を転じます。
質問文のキーワードに関係のありそうな段落を探します。
この時注意しなければいけないことは、キーワードと全く同じ単語が問題文に掲載されていることはほとんどない、という点です。類義語を見付ける必要があります。
ただし、地名や人名などの固有名詞がキーワードの場合は、この限りではありません
Be familiar with question types
(質問の形式に慣れる)
IELTSのリーディング問題には以下のような種類があります。
- 選択肢問題
- 空欄問題
- 文章を完成させる問題
- 文章に一致する見出しを選ぶ問題
- 正誤問題
事前に多くの練習問題に接しておくことで、本番で時間を有効活用できます。
Multiple-choice questions(選択肢問題)
選択肢の中から正解を選ぶ問題です。
この形式の問題では、選択肢をいくつ選べ、という点が指示文に記載されています。
選ぶべき選択肢の数間違えてしまうと、正しい選択肢を選んでも得点に結びつきません。
また、一般常識が正解に役立つ場合もあります。
例えば太陽の性質を答える問題で、
- 青い
- 冷たい
という選択肢は、問題文を読むまでもなく正解から除外することができます。
True/false/not given questions(正誤問題)
false(誤り)とnot given(言及なし)の違いに注意する必要があります。
問題文と明らかに矛盾することが質問文に書かれている場合のみ、Falseが正解になります。
まとめ
- Skim the text and questions
(文章や質問をすくい取る) - Look for synonyms, not exact matches
(完全な一致ではなく、類義語を探す) - Be familiar with question types
(質問の形式に慣れる) - Be careful with multiple-choice instructions
(選択肢問題の数に注意する) - If you don’t know the answer, guess
(答えが分からなかったら、推測する) - Use common sense to eliminate answers
(一般常識による消去法) - Don’t confuse “not given” with “false”
(「言及なし」と「誤り」を混同しない)