CHUCK – シーズン3ディスク4エピソード2
– “Chuck Versus the Beard”より
この回の主なプロット:
- 【ミッション】リングのエージェントが泊まっていると思われるホテルで、敵の狙いを探る
- バイモアが買収されそうになる
- モーガンがチャックのスパイの秘密を知る
Phrase 1: “be cooped up in”
「閉じ込められる」(8分14秒)
(Casey) Well, you two lovebirds have fun while I’m cooped up in the van again.
Have a margarita for me.
(ケイシー)「ふん、お前らアツアツのカップルがお楽しみのところ、俺はまた車の中でひきこもりってわけだ。
俺の代わりにマルガリータでも飲んでてくれ。」
“be cooped up in”は、「~の中に閉じ込められる」という意味です。
“coop”自体は、「鳥かご」など、狭苦しいところの意味です。
しかし、実際に日本語で文章にしてみると、ケイシーの嫌味は、単にモテない中年のひがみみたいに見えてしまいます。
英語だとなんとなく皮肉っぽい事を言っているだけに私には見えたんですが、ネイティブが聴いたら違って聞こえるのかもしれません。
Phrase 2:”diplomatic immunity”
「外交官特権」(9分21秒)
(Lester) Ha, ha, ha… Okay, stop.
Before I spill the dirty secrets. I wanna know I’m protected.
I want diplomatic immunity.
(Buyer) Well, I don’t think it’s appropriate in this situation.
(Lester) Bup, bup, bup.
You want the dirt? I want immunity.
(レスター)「ハ、ハ、ハ。。。よし、もういい。
店の重要な秘密をしゃべる前に、俺は外交官特権が欲しい。」
(店の買い手)「えっと、この状況では君の申し出は適切ではないと思うが。」
(レスター)「待て待て。秘密を知りたいだろ?俺は身の安全の保証をしてほしい。」
“diplomatic immunity”は、「外交官特権」の事で、外交官が赴任先で裁判や取り調べを受けない特権の事です。
レスターは先ほどまで”One for all, all for one.”(俺たちはひとつだ)なんて言っていたくせに、一人になった途端に仲間を売る気まんまんです。
密告する代わりに自分だけは助けてほしい、という意味での「外交官特権」です。
もちろん、そんなものあるわけありません。
Phrase 3: “the cream of the crop”
「最良のもの」(10分57秒)
(Buyer) Based on your track record, you’re the cream of this buy More crop.
Why aren’t you the assistant manager?
(Chuck) Because the right guy has already got the job.
I know that you guys are maybe gonna be making changes around here.
So I just want you to know that while I might look good on paper, I’m not the cream of the crop.
Morgan Grimes is.
(店の買い手)「君の経歴から考えると、君はバイモアで最も優秀な従業員だ。
なぜ、君が副店長じゃないんだろう?」
(チャック)「それは、ふさわしい人物が既に副店長として働いているからです。
あなた方がこの店に変化を起こそうとしているのは分かっています。
だからこそ、知っておいてほしいんです。私は書類上では優秀に見えるかもしれませんが、私は最良の従業員ではありません。
モーガン・グライムスこそ、最高の従業員です。」
“the cream of the crop”は、「最高の物」「最良のもの」という意味です。
レスターが即座に仲間を売ろうとしたのに対して、チャックは自分を売り込むチャンスを捨てて、モーガンを守ろうとしています。
レスターとチャックの器の差を物語る材料としては申し分ないシーンです。
この回のディレクション(企画)には、チャック役のZachary Leviが関わっているようで、いつもより更に面白い展開になっているような気がします。