glee ? シーズン1 ディスク1 エピソード4
– “Preggers”より
この回の主なプロット:
- カート、父親にゲイであることを隠すためアメフト部に入る
- クィン、妊娠したとフィンに告げる
- スー、TV番組のレギュラー出演者になる
- レイチェル、ニューディレクションズを辞めてサンディのミュージカル部に入る
Phrase 1: “‘Wow’ is the word”
「『すごい』としか言いようがない」(6分51秒)
(Sue) And FYI, the overnights were through the roof.
You don’t know what that means, do you? Overnights.
That’s lingo for overnight ratings which shows us leading among 18 to 49-year-olds making WOHN western Ohio’s number one local newscast.
(Emma) Wow.
(Sue) ‘Wow’ is the word, Alma.
(スー)「参考までに、オーバーナイツは最高だったってさ。
『オーバーナイツ』ってのが何を意味しているかも知らないだろう?
業界用語だよ。18歳から49歳までを対象とした深夜帯の視聴率調査で、WOHN(スーの出演した放送局)が西オハイオ州で一番になったのさ。」
(エマ)「すごいわね(皮肉)」
(スー)「(皮肉のカウンター)『すごい』としか言いようがないよな、アルマ」
“That’s a word.”というフレーズがあります。
皮肉っぽく「そうですね」とか「はいはい」といったニュアンスの返事として使われますが、ここでスーが使っている”‘Wow’ is the word”にはそのような皮肉っぽいニュアンスが感じられます。
わざわざエマの名前を「アルマ」と間違えて言っている点からも悪意を感じ取れます。
Phrase 2: “run something into the ground”
「~を地に落とす」(17分09秒)
(Sandy) I couldn’t agree with you more.
William is running it into the ground.
(Sue) And there’s one linchpin holding that group together.
(サンディ)「全く同意見よ。ウィリアムはグリークラブのレベルを下げているわ。」
(スー)「そしてグループの中心となっている人物がいる。」
“run something into the ground”は「質を下げる」「評判を下げる」と訳せます。
ウィルのグリークラブの妨害をしたいスーは、生徒へ手を出してクビになったサンディに同盟を持ち掛けます。
サンディに、ミュージカルの主役としてレイチェルを引き抜かせようとします。
“linchpin”とは「要」という意味ですが、人に対して「グループの中心となる人物」という使い方もできます。
Phrase 3: “Here is the kicker.”
「何よりも大事な事に」「この話にはオチがある」(24分41秒)
(Will) Can you imagine?
Having to hide something like that?
All that effort covering that up.
(Terri) What did you say her name was, Quinn?
(Will) Quinn Fabray. Oh, and Here is the kicker.
She’s a president of he Celibacy Club.
(ウィル)「想像できるかい?
何かそんな風に隠したことある?
全力で何かを隠そうとするなんて。」
(テリ)彼女の名前、なんて言ったっけ?クィン?」
(ウィル)「クィン・ファブレーだよ。そうだ、大事なことを言い忘れる所だった。
彼女は禁欲クラブの部長なんだよ」
“Here is the kicker.”は、話の核心部分を告げる時の前置きとして使われます。
“kicker”はフットボールのポジションから来ていますが、その一蹴りで試合を決める役割を担う事から転じたと考えられます。
この回では、カートがキッカーになって試合を決めるシーンもあり、何やら暗示めいています。
この場面に話を戻すと、テリーの妊娠偽装を知らずにウィルが「何かを隠したことある?」と話しかける(独り言ですが)のも、役者の演技が光るシーンです。
テリーは「何も隠してない」というフリをしなければならず、
ウィル役のMatthew Morrisonは、「何も知らない」という演技をしなければいけない。
演技を演技するという、頭がこんがらがりそうなシーンです。
この回で使われた曲:
曲名 (意味) |
アーティスト | 劇中の歌い手 | 場面 |
---|---|---|---|
“Single Ladies – Put a Ring on It” | Beyonce (ビヨンセ) |
Kurt, Football Team | オープニングでカートがブリトニー達と踊るシーン、および試合中、同点に追いつくシーンの直前で |
“Taking Chances” | Celine Dion | Rachel | サンディのミュージカル部のオーディションで |
“Tonight” | West Side Story | Tina | ニューディレクションズの練習中に |