“You betcha.” 「その通り」

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glee ? シーズン1 ディスク1 エピソード2
– “Showmance”より

この回の主なプロット:

  • 部員を増やすために全校集会でグリークラブが歌う
  • 家を買おうとするウィル、用務員のアルバイトをする
  • フィンにアプローチするレイチェル

Phrase 1: “You betcha.”

「その通り」「感謝しな」(3分10秒)

(Will) Are you threatening me, Sue?
(Sue) Oh, no. Presenting an opportunity to compromise youself?
You betcha.

(ウィル)「脅してるのか?」
(スー)「いやいや。お前が現実を受け入れる手助けをしているのか、っていう質問なら答えは「その通り」だ。」

“You betcha.”は”You bet.”のくだけた言い方です。
“bet”は「賭ける」という意味ですから、直訳すると
「(勝つことが分かっているから)賭けてもいいよ」
という内容になります。
つまり、相手の言っていることに全面的に賛同する気持ちを表すフレーズです。

ただし、”You bet.”にはもう一つ、
「どういたしまして」
という意味もあります。

“You are welcome.”と同じ意味で使われる言葉ですが、
“You are welcome.”は、
「相手に無理やり『ありがとう』と言わせる」(「私に感謝しなさい」と暗に伝える)
ために使われる場合があります。
(この場合、相手が”Thank you.”と言う前に、こちらから押し付けがましく”You are welcome.”と言ってしまいます。)

DVDの日本語字幕ではスーの”You bet.”に
「感謝しな」
という訳が付いています。
スーの直前の文のイントネーションは疑問文(語尾上げ)なので、「その通り」という訳が厳密には正しいと思います。

ただ、スーは「超絶・嫌なヤツ」という役どころなので、後者の意味で翻訳した方がキャラクター的にはふさわしいと考え、翻訳者さんは後者の意味での字幕を付けたのかもしれません。

Phrase 2: “cock of the walk”

「お山の大将」「井の中の蛙」(3分50秒)

(Will) I know you’re used to being the cock of the walk around here.
(Sue) Offensive.

(ウィル)「君が、この学校でお山の大将を気取っていたってのは知ってるよ」
(スー)「侮辱だな」

“cock of the walk”は、直訳すると「道のニワトリ」ですが、
「飼育場で一番強いニワトリ」という意味も持っています。
日本語のことわざで言うと、
「井の中の蛙」「お山の大将」
といったところです。

“Offensive”
はふつう、相手の言動で傷ついた時の抗議の言葉として使われます。

ここでは、スー自身が非人間的な多くの言葉をウィルに吐いた後にもかかわらず、自分の言動は棚に上げて相手を非難しています。
ふてぶてしく、歪んだスーの人格を表すのに効果的に用いられています。

Phrase 3: “go Susan Smith”

「スーザン・スミス(子供殺しの母親)になってしまう」(7分42秒)

(Kendra) You’re not giving up your craft room, Terri. A mother needs her respite.
That craft room is the only thing that’s gonna keep you from going all Susan Smith on that little angel.

(ケンドラ)「工芸室は手放しちゃダメよ、テリー。母親には休息が必要よ。
あの工芸室が無かったら、スーザン・スミスになってしまうわよ。」

1994年に、自分の二人の子供を殺した罪で終身刑となった、スーザン・スミスの事を言っています。
当時のTVでは、「子供たちは黒人に誘拐された」という話をでっち上げ、泣きながら子供の返還を訴えるスーザンの映像が流れたようです。
妹のテリーが子育てのストレスで参ってしまわないように心配しているケンドラです。

この回で使われた曲:

曲名
(意味)
アーティスト 劇中の歌い手 場面
“Le Freak” Chic
(シック)
Glee Club 全校集会で歌う曲として練習している場面
“Gold Digger”
(金目当ての女)
Kanye West feat. Jamie Foxx
(カニエ・ウェストとジェイミーフォックス)
Will & Mercedes 生徒達が”Le Freak”を明らかに嫌がっていたので、息抜きにやってみようとウィルが持ってきた
“All By Myself”
(ひとりぼっち)
Eric Carmen
(エリック・カルメン)
Emma レイチェルがエマに恋愛の相談に来た時、エマが回想の中で泣きながら歌っている曲
“Push it”
(「SEXをする」、「リスクを冒す」)
Salt-n-Pepa
(ソルト・アンド・ぺパ)
Glee Club 全校集会で歌った曲
“I say a little prayer” Dion Warmick
(ディオン・ウォーミック)
Quinn クィン、サンタナ、ブリトニーがグリークラブに入る時のオーディションで歌った
“Take a Bow”
(「お辞儀をする」。コンサートや演劇などの演者が終了後に、拍手する客席に頭を下げる様子)
Rihanna
(リアーナ)
Rachel 傷心のレイチェルがラストで歌う曲