先進国での海外就職は、海外の大学を卒業していないと難しい!?

「語学留学」と言うと、数か月から1年程度の海外滞在をイメージすることが多いかもしれません。
先進国での海外就職を目指すのであれば「語学留学」では不充分です。
海外の4年制大学を卒業しないと、先進国での海外就職は極めて困難です。

アメリカ:Optional Practical Training

海外就職するための最大のハードルの一つは就労ビザです。これはアメリカでも同じです。

じゃぁどうするの?というと、アメリカの大学・大学院をでるのです。そうすると、勉強した内容に即した仕事をする場合は「お試しビザ」的なものが出て、そのビザで働いている間に本番の就労ビザを申請してもらい、継ぎ目なく働く、、ということになる。

※出展:ON OFF AND BEYOND

Optional Practical Training(略してOPT)というビザを取得した場合、大学卒業後1年間、アメリカの企業で働くことができます。
このOPTを取得するためには、アメリカの大学や大学院を卒業する必要があります。
OPTで働いている間に「H1B」という正式な就労ビザに切り替えることができれば、大学卒業から1年過ぎた後もアメリカで働き続けることができます。

※参考:Learning?

カナダ:Post-Graduation Work Permits

公立学校(大学、カレッジ、専門学校など)又は政府の資本が50%以上含まれている私立の教育機関等で、8ヶ月以上のプログラムを履修した留学生が卒業後、履修したコースと同じ期間働く事が出来るというタイプの就労許可です。

※出展:STUDY IN CANADA

アメリカのOPTと同様、カナダでも公立学校等を卒業した後に短期の就労ビザが取得できます。
学校の期間は「8か月以上」と、アメリカよりハードルが低いのが特徴です。
Post-Graduation Work Permitsで働いている間に、正式な就労ビザに切り替えることができれば、長期就労が可能となります。

オーストラリア:Temporary Graduate Visa

 オーストラリアの大学か大学院に2年間以上修学すると、卒業後最高で4年間(取得学位による)の就労許可が与えられます。これはすでに2013年の4月から適用済みです。
必要条件:
・50歳以下であること
・同一校で2年間のオーストラリアでの修学を満たしていること
・学位取得者もしくは、Skilled Occupation List(SOL)に掲載されている分野のスキルや資格を持ち教育機関を卒業したもの

※出展:beo オーストラリア留学

オーストラリアでは、国内の大学を卒業した学生に、18か月間又は4年間の就労ビザを発行しています。

イギリス:Tier 2 General

Tier 4からTier 2 (一般)ビザの切り替えを希望する場合には、イギリス留学中に以下の資格のいずれかを取得しなくてはなりません。

  • イギリスの学士号
  • イギリスの修士号
  • 教育学のポストグラデュエイト・サーティフィケート
  • a professional graduate diploma of education(教員免許)

※出展:British Counsil

Tier4とは学生ビザのことです。
イギリス国内の大学を卒業していれば、5年間の就労が可能です。

他にも、「Tier 1:卒業後の起業」というビザもありますが、こちらの滞在期間は1年間です。

イギリスの学校の新卒者、またはTier 2ビザを有する博士研究員で、本物の信ぴょう性のあるビジネスアイディアを有していれば、滞在期間が1年間のTier 1卒業後の起業ビザを申請することができます。

ニュージーランド:Post-study work visa

留学生が卒業後にニュージーランド国内で仕事を希望する場合、コース終了後であれば、このビザを申請することができます。このビザは申請者がジョブオファーを持っているかいないかで異なっています。

※出展:View Grant

ニュージーランド国内の大学を卒業した場合、2年間または3年間の滞在が許可される就労ビザを取得可能です。

まとめ

どの国でも、自国民の雇用確保が最優先の課題です。
国内の大学を卒業した外国人に対しては、長期にわたって学費や生活費等を支払ってきた功績および、今後自国の経済に貢献してくれる可能性を考慮して、就労のハードルを少し下げてくれているようです。