be動詞以外の動詞(verb)は「一般動詞」と呼ばれます。
I like her.
(私は彼女が好きだ)
上記例の「like(好きだ)」が動詞です。
1) 「3単現」のS
前の章でも触れましたが、「I(私)」、「You(あなた)」以外の「He(彼)」、「She(彼女)」、「It(それ)」等は「3人称」と呼びます。
「3人称」で、
「単数形」で、
「現在形」の動詞の場合、
動詞の後ろに「s」を付けて変化させる必要があります。
これを「3単現のS」と呼びます。
例えば、
He likes her.
(彼は彼女が好きだ)
変化の方法は、名詞の複数形への変化とほぼ同様です。
1-1) 末尾にs
He sleeps well.(彼はよく眠る)
She stops at a signal.(彼女は信号で止まる)
He eats a lot.(彼はたくさん食べる)
1-2) 末尾にes
動詞の末尾が「o」「ch」「sh」で終わる場合、「es」を末尾に付けます。
She teaches English.(彼女は英語を教える)
He catches a ball.(彼はボールをキャッチする)
She goes to a library.(彼女は図書館へ行く)
1-3) 末尾にies
動詞の末尾が子音+「y」で終わる場合、「y」を「ies」に変えます。
・fly(飛ぶ、飛行機で移動する) → flies
He flies to London. (彼はロンドンへ飛ぶ)
・study(勉強する) → studies
She studies well. (彼女はよく勉強する)
子音とは、母音(a, i, u, e, o)以外のアルファベットの事です。
例えば、「play」は「plaies」とはなりません。
He plays tennis. (彼はテニスをする)
1-4) その他不規則変化
She has a daughter. (彼女には娘がいる)
2) 現在進行形
動詞には、
- 1.現在形
- 2.現在進行形
- 3.過去形
- 4.現在完了形
(present)
(present continuous)
(past)
(present perfect)
という主に4つのパターンがあります。
現在形だけでは表現に限界があります。
日記を書くときは過去形が必要ですし、
「今現在~~をしている」という状態を強調するには現在進行形が必要です。
「~~したことがある」という体験を表すには現在完了形が必要です。
現在進行形は、動詞の末尾に「ing」を付けます。
I am walking.
(私は歩いている)
be動詞は「’(アポストロフィー)」で省略可能です。
I‘m walking.
末尾が「e」で終わる動詞の場合は、「e」を「ing」と置き換えます。
・drive(運転する) → driving
He is driving a car.
(彼は車を運転している)
・write(書く) → writing
She is writing a diary.
(彼女は日記を書いている)
3) 過去形
過去形は、基本的には動詞の末尾に「d」または「ed」を付けます。
しかしながら、それ以外の不規則な変化をする動詞も多いです。
動詞の現在形と過去形の例をいくつか挙げてみます。
現在形 | 過去形 | 例文 |
---|---|---|
escape(逃げる) | escaped(逃げた) |
You escaped. (あなたは逃げた) |
push(押す) | pushed(押した) |
He pushed the button. (彼はそのボタンを押した) |
drop(落とす) | dropped(落とした) |
She dropped a ball. (彼女はボールを落とした) |
cry(泣く) | cried(泣いた) |
The boy cried loudly. (その少年は大きな声で泣いた) |
eat(食べる) | ate(食べた) |
I ate an orange. (私はオレンジを一つ食べた) |
drink(飲む) | drank(飲んだ) |
She drank a glass of water. (彼女はグラス1杯の水を飲んだ) |
go(行く) | went(行った) |
He went to the beach. (彼はビーチへ行った) |
「drop(落とす)」のように、「アクセントのある短母音+子音」で終わる動詞の場合、末尾の子音を追加しその後に「ed」を追加します。
「cry(泣く)」のように、「子音+y」で終わる動詞の場合、「y」を「ied」に変化させます。
「eat」より下は不規則変化です。
これらは覚えるしかありません。
4) 現在完了形
「現在完了形」は、「~~したことがある」という経験を表す用法、「長い間~~をしている」という継続を表す用法の二つが主です。
4-1) ~~したことがある
現在完了形は、
「have(has)」+「過去分詞(past participle)」
で構成されます。
I have never been to China.
(私は中国に一度も行ったことが無い)
過去分詞は、動詞の過去形と同じ形を使う場合も多いですが、不規則に変化する場合も多いです。
現在形 | 過去形 | 過去分詞 |
---|---|---|
escape(逃げる) | escaped | escaped |
have(持っている) | had | had |
teach(教える) | taught | taught |
win(勝つ) | won | won |
get(手に入れる) | got | gotten |
run(走る) | ran | run |
am / are / is(be動詞) | was / were / was | been |
4-2) ずっと~~していた
I have waited for you since you left.
(あなたがいなくなってから、私はずっと待っていた)
She has always been at your side.
(彼女はずっとあなたのそばにいた)
過去進行形, 過去完了形はこの章では省略します。