glee – シーズン2 ディスク8 エピソード2
– “Original Song”より
この回の主なプロット:
- 州大会
- カートとブレインが付き合い始める
Phrase 1: “been there, done that”
「新鮮味が無い」(2分30秒)
(Blaine) What do you think about the song?
(Kurt) Can I be really honest with you?
Because it comes from a place of caring.
Been there, done that.
Look, you’re amazing, Blaine.
Your solos are breathtaking.
They are also numerous.
(ブレイン)「今の歌、どう思う?」
(カート)「とても正直な感想を言っていいかな?
君のためを思っての事なんだけど。
退屈だった。
ねえ、君は素晴らしいよ、ブレイン。
君のソロは息をのむほどだ。
ただ、ワンパターンでもあるね。」
“been there, done that”は、「新鮮味が無い」「退屈」「マンネリ」という意味です。
“I have been there.”(そこには行ったことがある)
“I have seen that.”(見たことがある)
を短縮&合成した形です。
Phrase 2: “PETA”
「動物愛護協会」(8分55秒)
(Will) Do you know anything about this, Sue?
(Sue) I do.
I met the drummer for My Chemical Romance at a drum circle, Daytona Beach, spring break, 1996.
We had a brief affair.
When I heard of your song choice for regionals, I was compelled to notify the band about your long-running legal battle with PETA.
(Will) That is not true.
(ウィル)「この事に関して何か知っているな?スー。」
(スー)「もちろんだ。
1996年の春休み、デイトナ・ビーチでドラムのサークルに参加していた私は、『My Chemical Romance』のドラマーと会った。
ちょっとした肉体関係も持った。
お前たちの州大会での選曲を耳にしたから仕方なく、お前の長く続く動物愛護協会との法廷闘争について彼らに伝えてやったというわけだ。」
(ウィル)「そんな事実はない。」
“PETA”は、“People for the Ethical Treatment of Animals”の略で、日本でいうところの「動物愛護協会」です。
スーの「情事」はちょっと想像が難しいですが、ウィルの髪の毛を引き合いに出しながら、ウィルがとんでもない動物虐待者だというデタラメを話しているスーは、簡単に思い浮かべられます。
Phrase 3: “point of order”
「ちょっと待った」(11分40秒)
(Blaine) I am incredibly grateful for the belief you’ve all given me
as a junior member to lead you all in these wonderful songs this year,
but, from what Kurt has told me about New Directions,
I just know I can’t beat them on my own,
which is why I propose that we rearrange our 11:00 number,
and turn it into a duet to showcase other talent in this group.
(Member) Why don’t we just play it on kazoos?
(Blaine) Point of order.
(ブレイン)「まず、みんなに心から感謝している。
二年生の僕を信じて、チームを率いて歌うチャンスを与えてくれて。
でも、カートからニュー・ディレクションズの事を聞いて分かったんだ。
僕一人の力では勝てない、って事が。
そこで、最後から二番目の曲を編曲して、デュエットにしたらどうかと思うんだ。
そうすれば、このチームにも他の才能があるって示す事ができる。
(メンバーの一人)「おもちゃの笛でも吹くか?」
(ブレイン)「静粛に。」
“point of order”は、「ちょっと待った」「静粛に」という意味の議会用語です。
議会運営の妨げになるような違反行為があった場合に、その違反行為を差し止めるために用いられます。
ここでは、「笛でも吹いたらどうだ?」という冗談や、周囲のどよめきを静止するためにブレインが使っています。
ところで、“11:00 number“は本来、
「劇の終わり近くで流れる、心に残るような曲」
という意味です。
昔の映画は夜8時半から始まり、終わるのが11時過ぎでした。
観客の眠気を払い、心に残るようなメロディーを持った曲が11時くらいに流れる事から、このように呼ばれるようになったようです。
“I am incredibly…”から始まるブレインのセリフはこれで一文ですが、すごい長さです。
数えたら69文字ありました。
リーダーになるような人は、長文をスラスラと分かりやすくしゃべれる必要がある、ということかもしれません。
この回で使われた曲:
曲名 (意味) |
アーティスト | 劇中の歌い手 | 場面 |
---|---|---|---|
“Misery” | Maroon 5 | Dalton Academy Warblers | オープニングでウォブラーズが歌う |
“Blackbird” | The Beatles | Kurt Hummel | カートがパヴァロッティ(鳥)を偲んで歌う |
“Jesus Is My Friend” | Sonseed | Aural Intensity | 州大会でのオーラル・インテンシティの歌 |
“Candles” | Hey Monday | Dalton Academy Warblers | 州大会でのウォブラーズの一曲目 |
“Raise Your Glass” | Pink | Dalton Academy Warblers | 州大会でのウォブラーズの二曲目 |