海外就職成功の理由は3つ。語学力、仕事力、アピール力。

この記事では、海外就職に成功された方の体験談から、海外就職成功の理由を探ります。

カナダ・バンクーバーで海外就職

カナダのWeb制作会社に勤務している方の話です。

僕が現地のIT会社に就職出来たのはレストランでの経験(学費を稼ぐために現地のフレンチレストランでアルバイト)があったからこそだと思う。というのも、レストランで100%英語環境で働いた経験のお陰で、学校を卒業して今の会社の面接を受けた時に、不思議と全然緊張しなかった。きっといつの間に英語の職場の雰囲気に慣れていたんだと思う。

※出展:日本で全く冴えなかったWeb屋が海外就職する為に必要だった絶対の5カ条!

語学学校で英語の勉強をするだけではなく、日常生活の中で英語を大量に使うことで、英語面接がうまく行ったということを語っています。

日系企業に飛び込みで営業かけて仕事を取って来るようにした。後は友達になったカナディアンの個人サイトを手伝ったり。なので、卒業時には10個以上、英語サイトの制作実績が作れたんです。まず数で他の応募者を圧倒していたとのが目に止まった点だと思う。

「out of the box」(枠にとらわれないこと)という考え方で、実績と経験を積むことが海外就職では重要ということです。

画像の名前一つとっても、キチンと利にかなった作業が出来ている人か?という視点。
(中略)
例えば、ベーシックな話だけどコメントが他の作業者に読みやすく書かれているか?という部分も選ぶ側から見ると、応募者一人一人の印象が本当に変わってくる。

「配慮」という部分は、カナダ人よりも日本人の方が得意な分野かもしれません。

ドイツ・フランクフルトで海外就職

ドイツで金融系システムの開発に携わっている方の話です。

日本でしていたこと:
修士課程修了後、某通信会社の研究所に勤務

今いる国に来た方法と来た動機:
日本の労働環境の効率の悪さに嫌気がさしたことと、技術力を高めるため
最初は現地日系企業に就職した後、ドイツ系の企業へ転職

※出展:海外で働く体験談集:ヨーロッパ編

日本で大学院を卒業し、日本の通信会社の研究所で経験を積まれたとのことで、即戦力のスキルが海外就職において強みとなったケ-スです。

今いる国で日本人がゲットしやすい仕事にはどんなものがあり、その職種につくための良い方法はなにか:
職種を選ばないなら、デュッセルドルフという日本人街では日本人に労働ビザが出やすい、ただし、ドイツ語力・英語力は必須
ドイツ企業で働きたければ、IT業界、特にソフトウエアディベロッパが相対的に不足しているためソフトウエア業界は比較的外国人に就労ビザがおりやすい。ただし学歴は修士以上

今のご自身の仕事で雇用に際しての年齢の上限はあるか。今いる国で一般的にどうか:
特に年齢は関係ない、スキルが評価されるがドイツ語力、英語力はあったほうが雇用の機会が広がる

現地語および英語の能力が必要な点は、疑いの余地がないようです

ギリシャで海外就職

ギリシャの日本大使館で働いた経験を持つ方の話です。

行く前からなるべくいろいろな人に、「今度どこそこへ行くんだけど、何かお仕事の口があったら」というようなことを言っておくといいかと思います。
現地に着いてからも、「私、いついつから働けます」といった意思表示をしておく。
「棚からぼた餅」を待っているだけでは、情報なんか届きませんから。
「ギリシャ語もちょっと勉強しています、(前職の)日本航空という会社でこういうスキルを身につけました、だから絶対お役に立てます」というようなことを意思表示したんですね。そんな中で、ちょうど日本大使館に辞めるスタッフがいて、その方が後釜として私を推薦してくれて、大使館の側も「まあ、この人ならばいいだろう」ということで、働くことになったんです。

※出展:はじめてのアジア海外就職|もりぞお著

待っているだけでは結果は得られません。当然のようで、誰にでもできることではありません。
海外就職を成功させるには、この方のように常に自分の存在を周囲にアピールする必要があります。

給料が低くても現地の物価が安いですから、クオリティ・オブ・ライフから言ったら、日本にいるときよりも上がったように思います。
(中略)
日本の海外にある支社が伸びるかどうかと言うのは、私はいかにいい現地採用の日本人を発見できるか、雇えるか、ということだと思います。
だから、出ていく方は、自分がそうなるぐらいの気概を持って出て行ったら、とても面白い人生が拓けると思います。

日本からの駐在員に比べて、現地採用はどうしても待遇面で見劣りしてしまいます。
しかし、そのデメリットを上回るメリットが現地採用にはある、と強く語っています。

まとめ

海外就職を成功させた方々の共通点としては、

  1. 語学力
  2. 仕事のスキル
  3. アピール力

この3つの力が挙げられます。

語学力と言っても、現地語や英語をネイティブ並みに流暢にしゃべる必要はありません。ただし、面接で自分の能力や熱意を伝えることのできる程度の語学力は必要です。

仕事のスキルは最も重要な要素です。即戦力として使える人材でなければ、企業にとっては雇うメリットがありません。

アピール力も欠かすことができません。同じ能力を持った二人の候補者がいたとして、印象がより強く残った候補者の方が採用される可能性が高いのは間違いありません。