外資系経験者が語る英語上達の極意とは?

あなたは英語の勉強が嫌いですか?

このサイトを読んでくれている方に「英語なんて大嫌い!!」という方はいないと信じたいですが、もしかしたら「英語の勉強は苦手。。。」という方はいらっしゃるかもしれません。

英語の勉強が苦手な人は、次のような考えが頭に浮かんだことはないでしょうか?
「短時間で英語力が上達するコツとか、極意みたいなものってないの?」

この記事では、外資系経験者の話を参考に「英語力上達の極意」を探ります。

頑張った時間だけ上達します

外資系で働いている方のブログからの引用です。
英語勉強法に関する単純明快な事実が書いてありました。

残念ながら楽な勉強方法などありません。頑張った時間だけ上達します。INとOUTにどれだけ時間を使ったか、それに比例します。

※出展:ある外資系社員による英会話勉強法

残念なお知らせです。英語勉強法の極意は、とにかく大量にインプット&アウトプットすることに尽きます。

「TOEICのスコアを1点上げるためには2時間~3時間の学習が必要」という説は、あながち間違いではないと私も考えています。
平日は仕事で忙しいサラリーマンにとって、英語の学習時間を何百時間も確保するというのは「(ほぼ)ミッション・インポッシブル状態」です。
大量に残業をしなくても済むようタスクや時間を管理したり、通勤時間を有効活用したり、土日に集中して勉強したりなど、かなりの工夫が必要とされます。

シャドーイングを繰り返すと自然と身に付く

170年近くの歴史を持つアメリカの製薬会社ファイザーで、日本法人社長(2016年現在)を務める梅田氏。
米国本社と毎日英語で仕事をしている彼でさえも、昔は英語が苦手だったということを「外資系トップの英語勉強法」という書籍の中で語っています。
梅田氏は、英語上達のコツを以下のように話しています。

シャドーイング。知らない単語や言い回しをテキストで見ながら確認する。これを繰り返す。最後は耳で聞きながら自分でしゃべる。そうすると、いつの間にか何かが残っていて、あるとき気がついたら、あれ、こんな表現を自分でしていた、ということになる。

※出展:外資系トップの英語勉強法|ダイヤモンド社

英語学習の書籍でも取り上げられることの多い「シャドーイング」。
言語学習においては、とにかく「マネすること」が上達のカギとなります。

時間的余裕がないビジネスマンはどうやって英語学習の時間を確保すればいいのか、という点に関しても梅田氏は有益なアドバイスを残しています。

何か自分の好きなことをあきらめることです。私の場合は、文学を読む時間をあきらめました。その時間を英語に充てた。でも、何かを切り捨てるから、出てくる意欲もあるんです。

新しいことを始めるためには、既存の何かを捨てなければいけない。経営者ならではの視点です。
「時間がないから、英語の勉強ができない!」という言い訳をしている限り、永遠に英語力が上達することはありません。

伝わりやすい英語を意識する

外資系IT企業で勤務した経験を持つ奥家氏。
アメリカで仕事をしていたとき自分の英語が同僚になかなか通じず、悔しい思いをしたことを語っています。
あるときから、発音なんてどうでもいいからとにかく伝えたいことを伝えるというスタンスに切り替え、それ以来英語が通じるようになったと言います。

「ビジネス英語」とは
自分が伝えたいポイントを整理し、
如何に英語で表現することができるかということが
重要なのです。

※出展:元外資系ITマネージャが語る  仕事を10倍楽しくする方法 TOP

発音の矯正や単語の暗記は、「伝わる英語」を話す上では効率が悪い努力です。
自分の言いたいことを分かりやすい単語に置き換えたり、一度言っても通じなかった時は言い方を変えてもう一度言ってみるなど、「伝えるための努力」の方が実務上では重要になってきます。

英語そのものの勉強よりも、「どうやって話したらもっと伝わりやすくなるか?」という点に注意を払う方が、外資系で働く上では役に立ちます。

まとめ

英語力が簡単に上達する勉強法など存在しません。まずは、この前提を理解する必要があります。
その上で、「伝わる英語」を話すためには勉強だけでは足りない、という点も理解しなければいけません。

一見矛盾しているような話に聞こえるかもしれません。
しかし、「伝わる英語」を話すためには、言葉の言い換えや、関係がありそうな周辺知識を無理やり引っ張り出してくることなど、最低限の英語知識が必要になってきます。

「伝わる英語」を身につけたいと考えているのであれば、早めに英会話のレッスンも学習計画に取り入れて、「どうやって話したらもっと伝わりやすいか?」という視点で会話を心掛けるようにすると効果的です。