日本人の学生に英語を教えている方の記事からの引用です。
外国人と一緒に働く際に完璧な英語なんて必要ない、ということが良く伝わってくる内容です。
英語ができないからといって、仕事ができないわけではない
Confusing a lack of language skill with a lack of competence
This particular issue may be more prevalent in the English teaching industry than in other professions, but I’m sure it isn’t unique to English teaching. Anyone who has worked in the public school system in Japan will know that the English level of your Japanese English teacher colleagues varies greatly from case to case. Over the last few years I have worked with some teachers who had near native English and others who could barely string two sentences together.
However, for those new to Japan, it is an all too common mistake to assume that a teacher who cannot speak English well is a poor teacher. Some of the best teachers I have ever worked with would struggle to have even a simple conversation in English, but their knowledge of teaching, student motivation and other such areas was phenomenal. Conversely, I’ve known some teachers with a brilliantly high level of English, but actually very weak classroom management skills. Anecdotally, I have heard similar cases in other industries outside of teaching too. It’s important to remember that Japan is a country where less than 1 in 20 people have basic conversational English ability. Does this mean that 95% of the working populace are incompetent? Of course not!
英語ができないからといって、仕事ができないわけではない
これは英語教師という仕事に顕著に見られる特徴と思われがちですが、私は他の仕事にも共通している性質だと確信しています。
日本の公立学校で働いた経験のある英語教師は皆、日本人英語教師の英語力がピンからキリまであることを理解しているでしょう。
私がここ数年一緒に働いた日本人教師には、ネイティブに近い英語を話す人と、文章をつなげて話すことすら難しい人の両方がいました。
日本に来て間もない外国人は、英会話が苦手な日本人教師は、教師としても質が低いと考えてしまう傾向があります。
私が一緒に働いた中で最高の日本人教師たちは、英語で簡単な会話をすることにも手こずっていました。しかし彼らの生徒への指導能力、生徒のやる気を起こさせる能力など、教育に関する技術はずば抜けたものでした。
ひるがえって、私が知っていた英会話力の高い教師たちは、クラスをまとめる能力がとても不足していました。
これは、教育以外の業界においても同じような状況だと聞いたことがあります。
日本では、英語を話せる人は20人に1人しかいない、ということを理解しなければいけません。
95%の人は仕事もできないと言うのでしょうか?もちろんそんなことはありませんよ!
※出展:GaijinPot
たとえ英語がつたなくても、生徒を教える能力に優れている英語教師は数多く存在している、と彼は断言しています。
また、英会話力に優れていても、実際の指導能力には疑問符が付く英語教師のことも彼は見抜いています。
そしてあらゆる業界で、英会話力と実務能力は必ずしも比例しないということを語っています。
勘違いの外国人差別
Wrongly assumed racism
We’ve all got those one or two co-workers in the office. The ones who, no matter how hard you try to be friendly and accommodating with them, always seem to shun you and go out of their way to avoid you. Being in a foreign environment and amongst a different culture, it can be all too easy to cry racism in such a situation, when 99 times out of 100 this simply isn’t the case. I’ve blogged before that I think the notion of racism in Japan is often taken out of context and grossly exaggerated. Certain national newspaper columnists here have even built entire careers out of whinging about it. Such imagined slights are often a consequential symptom either of culture shock or personal burnout.
I recall a time whilst living in Chiba, when I almost fell into this trap. I was walking home from a particularly bad day at work. Once again, the trashy dispatch company I was working for had short-changed me on my wages, the kids at my school were playing up, and I’d just had a decidedly mediocre meal out with my then girlfriend. As the two of us walked home, I spotted a particularly cute cat walking down the street. As a cat lover, I wanted to have a closer look.
I got down on one knee and said “hey kitty, come here, come here” and I held out my hand to stroke the cat. The cat just stood there staring at me like I was weird. My girlfriend, a Tokyo lady, got down and said something similar, this time in Japanese, the cat came bolting over to her, purring as she stroked it.
“Dammit, even the cats in this country are racist!” I said.
“No Liam,” my girlfriend softly replied. “she’s not racist, she just doesn’t speak English!”
It’s funny how a cat can totally change your perspective like that. It’s not racism that pushes those co-workers to avoid you, it’s either indifference or a lack of understanding and empathy.
勘違いの外国人差別
会社では、一人か二人の同僚がいることでしょう。いくらあなたが親しくなろうと努力しても、あなたを無視して避ける人もいるでしょう。
外国人という状況で異文化の中にいると、そのような状況を外国人差別だと考えたくなるのは自然なことです。実際は、100回のうち99回は外国人差別では無かったとしても。
私は、日本での外国人差別は分かりやすく強調されることが多いとブログに書いたことがあります。ある日系新聞の論説員は、外国人差別に関して書くことだけを仕事にしているようにも見えます。そのように考えてしまうことの原因は、単にカルチャーショックや、個人的な燃え尽き症候群である場合があります。
千葉に住んでいた時、私も同じような状況に陥ったことがありました。仕事でいやなことがあった日の、家に帰る途中のことです。今回もまた、ずさんな派遣会社が私の給料を突然変更したのです。スクールの子どもたちは遊びに夢中で、当時のガールフレンドと一緒にとてつもなく平凡な食事をした後でした。二人で歩いていると、とてもかわいい猫が歩いてくるのを見付けました。猫大好き人間として、私は猫に近づくことにしました。
片膝をついて、「子猫ちゃん、おいで、おいで」と猫に語り掛けました。手招きをしました。猫は立ち尽くして、変なやつがいる、と私を見つめるだけです。私の彼女、東京の女性ですが、しゃがみこんで私と同じような動作をしました。ただし日本語で。そうしたら、猫は彼女の近くにやってきました。彼女になでてもらっています。
「ちきしょう!この国では猫でさえ外国人を差別するのか!」と私は言いました。
「違うよ、リアム。」と彼女は優しく答えました。「この子は差別しているんじゃないよ。英語が分からないだけだよ。」
猫が私の世界観を根底からくつがえしてくれるなんて、思いもよりませんでした。同僚があなたを避けているのは、外国人差別ではありません。無関心なのか、理解や共感が不足しているだけなのです。
※出展:GaijinPot
私たちが外国人と一緒に働くことに不安を感じるように、外国人も日本人と一緒に働くことに一種の不安を感じています。
お互い不安を持っている者同士、歩み寄って理解できる余地が大いにあると言えるのではないでしょうか。
まとめ
「外資系企業で外国人と一緒に働く」というと、文化も言葉も異なる異質な存在と働くような不安を感じてしまうかもしれません。
しかし実際は私たちと同様に、
「あーあ、明日の面接、外国人(日本人)と話さなきゃいけないのかー。英語通じるかなー、憂鬱だなー。」
「今度転職して来る人どんな外人(日本人)なんだろ?仲良くなれるかなぁ・・・。」
「先月転職して来たあの外人(日本人)さん、結構カワイイな。ランチに誘いたいから日本語勉強しておかないと。」
なんて考えながら仕事をしているのかもしれません。
面接では覚えた英語で回答するだけではなく、素のあなたを出すことを心掛けてください。
その方が打ち解けた話ができますし、採用される可能性も高いでしょう。