9)受動態

「受動態」とは「~される」と訳される文章の事です。
「be動詞」+「過去分詞」によって構成されます。

1) 能動態との比較

受動態の逆の文章を「能動態」と言います。
難しく聞こえますが、これまでに見てきた文章の事です。

例(能動態):

I know him.
(私は彼を知っている)

受動態にすると、

例(受動態):

He is known by me.
(彼は私に知られている)

となります。

能動態で主語だった「I(私)」が、受動態では「by me(私によって)」となり、末尾に移動します。
逆に、受動態の目的語であった「him(彼を)」は、文頭に来て主語になります。

否定文を作るには、be動詞の後に「not」を追加します。

He is known by me.
(彼は私に知られている)

↓↓↓

He is not known by me.
(彼は私に知られていない)

疑問文を作るには、be動詞を文頭に持ってきます。

He is known by her.
(彼は彼女に知られている)

↓↓↓

Is he known by her?
(彼は彼女に知られていますか?)

2) 過去形

例(能動態):

He betrayed her.
(彼は彼女を裏切った)

これを受動態に変えるには、

例(受動態):

She was betrayed by him.
(彼女は彼に裏切られた)

とします。

能動態で主語だった「he(彼)」が、受動態では「by him(彼によって)」となって末尾に移動します。
逆に、受動態の目的語であった「her(彼女を)」が、文頭に来て主語になっています。

「betrayed(裏切った)」が動詞の過去形のため、受動態ではbe動詞の過去形「was」を使っています。

3) by以外を使う受動態

製品の材料などを示す場合は、「by」の代わりに「of」を使うことがあります。

The desk is made of wood.
(その机は木で作られている)

"wad of ones" 「札束」

FRIENDS ? シーズン10ディスク4エピソード2 – “The One Where the Stripper Cries”より

この回の主なプロット:

  • フィービーのバッチェラー・パーティー
  • ロスとチャンドラーが大学の同窓会に行く
  • モニカとレイチェルが、ロスとチャンドラーの大学のパーティーに行った時の回想

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8)助動詞

「助動詞」とは、動詞の表現を広げるために用いる単語です。
「~することができる」「~してもよい」「~しなければいけない」など、さまざまな表現ができます。

1) can(~できる)

I can swim.
(私は泳ぐことができます

助動詞を使う場合、動詞は原形に戻ります。

She can drive.
(彼女は運転できます)

否定文にする場合は、「can’t」「cannot」を使います。

I can’t swim.
(私は泳げません)

「can’t」「cannot」の違いはありませんが、「cannot」の方が聞き取る時分かりやすいので、「できない」事を強調する時に使われることが多いようです。

疑問文にするには、助動詞を文頭に持ってきます。

Can you play the guitar?
(あなたはギターが弾けますか?)

なお、「can」の過去形は「could」です。

I could play the piano very well before.
(私は昔、ピアノをとても上手に弾けた)

「could」の否定形は「couldn’t」「could not」です。

She couldn’t swim whe she was 10.
(彼女は10歳の時、泳げなかった)

2) may(~してもよい)

May I ask you something?
(ちょっと質問してもよろしいですか?)

3) must(~しなければならない、~に違いない)

She must work here.
(彼女はここで働かなければならない)

一般動詞に使う場合は「~しなければならない」という意味ですが、
be動詞と一緒に使うと「~に違いない」という意味に変わります。

It must be wrong.
(間違いに決まっている)

否定形は「mustn’t」「must not」です。

You mustn’t come here.
(あなたはここに来てはならない)

4) should(~すべきだ)

You should call her right now.
(あなたは彼女に今すぐ電話すべきだ)

否定形は「shouldn’t」「should not」です。

You shouldn’t go there.
(あなたはそこに行くべきではなかった)

5) have to(~する必要がある)

厳密には助動詞ではありませんが、「must」や「should」と似た表現なので取り上げます。

I have to go to work.
(私は仕事に行かなければ)

ニュアンスとしては
「must」が一番強い表現で、
「should」がその次、
「have to」は最も弱い、
と理解するとよいでしょう。

また、口語では「must」はあまり使われません。

ちなみに、三単現の場合は「has to」になります。

He has to get up early tomorrow.
(彼は明日早起きする必要がある)

疑問形にするには、一般動詞と同じ方法です。

Do I have to come alone?
(私は一人で来なければいけませんか?)

6) will(~するつもりだ、~だろう)

I will come home around 7.
(私は7時ごろには家に変えるつもりだ)

「will」は未来のことや、意思について表します。

「’ll」を使って短縮することもできます。

I‘ll be there.
(行きます)

※パーティーに誘われた時の返答などに。直訳は「私はそこにいるでしょう」。

「~するつもりである」という意思を強く主張したい場合には、短縮しないで「will」を使った方がよいでしょう。
例:

I will find the truth.
(私は真実を突き止めて見せます)

否定形は「won’t」「will not」です。

It won’t be long.
(すぐ戻ります)

※直訳すると「それに長い時間は掛からないでしょう」

近い未来の事を表すときには
「be going to」
や、単純に
「~ing」(現在進行形)
を使った方がふさわしいです。

I‘m going to leave soon.
(すぐに出かけるつもりだ)

I’m leaving.
(もう出かけます)

7) Would you?(~してくれませんか?)

人に何かを頼むときに丁寧な言い方をするのに使えます。

Would you open the window?
(窓を開けてくれませんか?)

「Can you?」「Could you?」「Will you?」と置き換えても同じ意味です。
「please」を付けるとさらに丁寧になりますが、やり過ぎると逆によそよそしくなります。
他人や、かなり目上の人に使うのがいいでしょう。

Could you please open the door?
(どうか扉を開けてくれませんか?)