外資系企業で出世・昇進する女性の条件とは?

外資系企業は日系企業に比べて、女性管理職が育ちやすい職場と言われています。
そうは言っても、出世競争に勝ち抜かなければ管理職になれないのは、男性でも女性でも、日系企業でも外資系企業でも同様です。

この記事では、女性が外資系企業で昇進・出世を勝ち取るために日頃気を付けるべき点に焦点を当てます。

出世には「スポンサー」が必要

ボストン・コンサルティング・グループ、GE、日本IBMなど、錚々たる外資系企業で幹部社員として活躍した経歴を持つ秋山氏。
外資系企業の中で女性が昇進していくためには、

  1. メンター
  2. スポンサー

の二者が必要だと語っています。

メンターしかいない女性は、スポンサーのいる女性よりも、昇進しない(中略)
それは、スポンサーがキャリアアップの機会を提供し、サポートしてくれるからです。
(中略)

※出展:日経ビジネス

「メンター」とは師匠や助言者のことですが、「スポンサー」とは組織の中で上に引き上げてくれる存在のことです。
社長や経営幹部に実力を見込まれた人物がトントン拍子で出世していくケースが見られますが、この場合の社長や経営幹部が「スポンサー」に当たります。

「何だ!結局、上司に媚びを売らなきゃいけないのか!」
と、反感を呼んでしまう話かもしれません。
しかし、出世していくためには経営陣に顔を覚えてもらわないことには始まりません。

秋山氏は、スポンサーを得るための方法として、

  • リーダーシッププログラムに参加する
  • 役員に顔を覚えてもらう
  • スポンサーをお願いしたい人をランチに誘う

このような具体例を挙げています。

能力よりも周囲からの信頼

外資系投資銀行で働いている方へのインタビュー記事からの引用です。

外資系投資銀行で出世していくタイプには2つあるように考えていて、
・特別能力が高いわけではないが、すごく周りに好かれ、信頼を勝ち得ている人
・非常に癖があるが、極めて優秀な人
のどちらかだと思います。

※出展:外資就活ドットコム

出世するためには、周囲から信頼されることが何よりも重要です。
ここで言う「周囲」とは、同僚や部下だけではなく、上司や経営幹部も含まれます。

「非常に癖があるが、極めて優秀な人」路線を目指すのであれば、周囲に信頼されるための努力は必要ないかもしれません。
しかし出世した後に些細なミスでも犯せば、
「何だよ、性格悪いくせに、仕事もできないのかよコイツ。」
と思われてしまい、すぐにでも元のポジションに戻されてしまうでしょう。

周囲の信頼を得た方が、出世後の安定という面からも望ましいです。

外資系企業は多様性を重視する傾向

外資系運用会社で働いている人のブログからの引用です。

外資系の方が女性が幹部・管理職として働いている傾向にあります。
私が働いてきた企業だけでなく、外資系金融機関との面接の中で多くの女性幹部・管理職にお会いしました。
一方、日系企業の面接ではほとんど女性の管理職の方にはお会いしませんでした。
こちらも職種・業界の偏りがある可能性は否定できませんが、外資系企業は多様性を重視する傾向がありますし、多くの業界で同じような傾向があるように推測します。
もちろん、家庭を持ち、育児をしながら活躍している女性も多いので、その点でいえば、特に仕事を頑張りたい女性には外資系企業も選択肢の一つに入れてもらいたいものです。

※出展:ゆーけーのお仕事日記

こちらの記事には女性が出世するための条件については記述がありませんでしたが、外資系企業の方が女性管理職が多い、という現実が述べられていました。
日系企業では出産・育児にともなうブランク期間をマイナスと見る会社も多いですが、外資系企業では多様性重視の面から女性の登用を意識している会社が多いです。

まとめ

外資系企業で女性が出世を目指す場合、

  • 経営幹部に顔を覚えてもらう
  • 周囲からの信頼を得る
  • 能力は平均か少し上くらいで充分

という条件が浮かび上がりました。
この条件は、男性にも当てはまるようにも見えます。それどころか、日系企業でも当てはまるかもしれません。